サッカー日本代表、ロシアW杯ベスト16敗退。
本当によくやりました。あと一歩だったのは事実です。
しかし歴史が変わらなかったのもまた事実。
もしベスト8に進出してブラジルとの対戦がW杯決勝トーナメントの大舞台で実現していたら…
日本サッカーのまだ見ぬ先の景色を見ることになったであろうと考えると、まぐれでも何でもいいからもう一つ勝ちたかったというのが偽らざる本音です。
今大会は初戦のコロンビア戦の開始3分の一発レッドから追い風が吹いていただけに本当に悔やまれます。力を付けてきたとはいえ、W杯常連国と自力差はまだある中で、そういう勢いというのもある程度必要だと自分は思います。ベスト8進出となると尚更です。
4年に一度のW杯、このメンバーで戦うことは最後だと思うと敗れた代表に軽々しく4年後とも正直言いにくいです。。
我々には次があるかもしれないですが、“おっさんジャパン”と言われていた通り今大会の中心選手は年齢層が高く、おそらくほとんどが次のW杯に出場できたとしてもいないわけです。それを考えつつ特に南アフリカW杯後から今大会まで8年間戦い続けてきた本田、長谷部、長友、川島選手といった選手の表情を見ているといたたまれない気持ちになりました。
彼らが代表としてやってきた中での挫折や経験の積み重ねの上に今大会の結果があるのですから。
別に僕が沈んでいても仕方ないのですが、自分自身まだちょっと気持ちの切り替えができないでおります。
もし局面を1人で仕掛けて打開できる若手選手を呼んでいたら、グループHを首位通過して対戦相手が違かったら、ベルギーではなく相手がイングランドだったら、1失点目を川島が防いでいたら、交代カードをもう少し早めに切っていたら…挙げだしたらキリがないくらいタラレバもありますね。最後のワンチャンスを確実に決めるベルギーもさすがでした。
でもこれからみんなで最終的に越えられなかったこのわずかな壁を超えるために足りなかったことを考えることがさらなる日本サッカーの発展に繋がるのかな、とは思います。そういう意味でタラレバを語り合うのもサッカーを見る目を肥やすという意味ではいいのかもしれませんね。その光景を見ることがもっと増えたらスポーツが文化として浸透していってる感があります。
自分はこの大一番を渋谷で行われたパブリックビューイングで観たのですが、街がこれだけ多くのサッカーユニフォームを着た人で溢れかえるというのには純粋に感動しました。
最初は別にミーハーでもいいと思うんです。今日ドンキで代表のTシャツを買っただけでもいい。
ではそういう人たちにどうやって次は4年後だね、ではなく次いつサッカー観ようか!スタジアム行ってみようか!とさせるのか。実はそれがとても難しいことなのだと思いますが、次のステージに行くためにやはりそういう人をもっと増やすのは必要なステップである気がします。
だから自分にできることとして、誰かを誘ってスタジアムに行くというのはやりたいと思います。
渋谷でのパブリックビューイングが終わって会場から出ると外はすっかり明るくなっていました。参加者には普通に仕事の人もいました。こうやって悔やんでいてもまた陽は昇るんですね。。だから気持ちも切り替えなければいけません。
最後に長友選手も試合後のインタビューで言っていましたが、選手たちには胸を張って帰ってきてほしいです。世界を驚かせてやったことは間違いないのですから。
近い将来、歴史が塗り変わった時に人々は必ず今回の試合のことを思い出すでしょう。彼らは記憶に残る試合をしてくれました。本当にお疲れ様でした。